占いを賢く利用するには

身旺と身弱のお話

四柱推命でみてもらったことのある人は、聞いたことがあるかもしれません。

身旺か身弱か。全員必ずどちらかに属します。

これは単純にいうと、自分自身を表す日干という部分の星にパワーがあるか無いかを示す尺度である訳ですが、中には相対的身旺or身弱という人もいて、コトはそう単純ではありません。

身旺というと何やら良さげで、身弱というと悪いことの様に聞こえますが、それは違います。

私見ですが、身旺は身旺なんだけど身旺気味ってとこかな、というのが一番丁度いい様に見受けられます。

 

人生山あり谷あり。運気にも波があります。

自分自身を表す日干の星を攻撃する星が巡ってくる時期や、あるいはエネルギーが流出する星が巡ってくる時期に、それに耐えられる(任ずる)だけの強さがあれば良しとする訳ですが、身旺の場合は平気なのに対して、身弱だと耐えられないこともあります。

しかし、強い身旺で自分にパワーがあり過ぎる場合は、逆に通常時に問題が起きます。俺様のやること放っといてくれってヤツで、どうしても一匹狼というか、全てを自分1人で受けなくてはならなかったり、誰かしらと衝突するケースが増える傾向が出てきます。

一方で身弱の場合は日本社会の美徳でもある、調和と協調の枠組みに当てはまり易いです。自分1人で問題に対処するのが困難でも、自分が属する共同体の輪で乗り越え易いです。

もちろん他の星との関係をよく見なくてはなりませんが、単純に身旺と身弱だけの話だとそんな傾向があります。

 

どちらにしても極端に過ぎるのは忌象が出やすいのですが、それでも何とか乗り切る潜在力を持っているという点では身旺の方がマシなのかもしれませんが、忌象に見舞われないのが良いのですから、どうすれば大難を小難に食い止めることが出来るかを考えるのが中国式四柱推命の賢い利用法です。

くれぐれも旺だの弱だけのといった文字面に惑わされないで下さい。

刺激的な文言でお客さんにネガティブな先入観を与えない様に、良識ある四柱推命の占い師は考えながら説明しようとするものです。本質をごまかそうとしている訳ではありません。

直言とは占いの本質だと前に書きましたが、ドキッとする文字やカードの絵柄で要らぬ不安を抱かせるのは直言でも何でもなく、単に占い師が説明するのがめんどくさいか、技量が不足しているだけです。

逆に言えば、出た結果を深読みする為に少し考えてから話す占い師は、お客さん思いの占い師である可能性が高いです。占術の技量までは保証出来ませんが。

占い師選びの参考にしてみて下さい。