占いを賢く利用するには

大阪府知事選挙を占う

大阪市長選挙を占ったんだから、府知事選挙もやってみよう…と思ったのが間違いのモトでした。

これ、自民か維新か知らないけど、占い師か何かが選挙参謀についてないか?

…と思ったほどです。だって前知事の松井さんが市長選に出て、前市長の吉村さんが府知事選に出るのはどういう訳だと思っていたら、市長選に引き続いて府知事選も激戦なんですよ。

つまり、1勝1敗のねじれ状態にはせずに、両方勝ちにきたろ?と思う噛み合わせです。

そんな訳で早速みてみましょう。

 

吉村洋文 氏  1975.6.17 生時不明

時 日 月 年

- 甲 壬 乙

- 午 午 卯

大運 34 - 43 戊 戌  44 - 53 丁 卯

日干甲 木の陽の人 身弱

仮の食傷格  陽命傾向

喜神 木 水 湿土

忌神 火 燥土

閑神 金(ただし時柱次第)

 

小西禎一 氏  1954.5.9 生時不明

時 日 月 年

- 乙 己 甲

- 丑 巳 午

大運 59 - 68 乙 亥

日干乙 木の陰の人 身弱

仮の食傷格  陰命傾向

喜神 木 

忌神 火 土 水

閑神 金(ただし時柱次第)

 

お2人に共通しているのは、

・日干が木で喜神

・三柱みる限りでは官殺が無い

ということです。日干の力を比較すると、パッと見には吉村さん優勢ではあります。小西さんは年干甲が月干己と干合でほぼ無力化していて、日干乙が孤立しています。そこにきて大運支の亥が水の勢い強く、月支巳と冲であることを差し引いても浮木気味で厳しい状況です。

しかし日干乙はしぶとさが身上の星で、吉村さんの日干甲に絡みつくイメージであること、そして吉村さんが忌神の大運の終盤にいることもポイントです。吉村さんは次の大運が喜神運ではあるものの、忌→喜の切り替わり時は結構注意が必要な時期です。吉村さんの大運支戌には余気の金が含まれていて、これが両者合わせて唯一の官殺です。ただし燥土の余気の金ですから、実質のパワーはそんなに無く、微妙なところではあります。

 

そんな訳で、

吉村さん先行、しぶとく追う小西さん

とみています。

小西さんの様に日干乙が孤立している身弱のパターンで選挙を制した例には、韓国の文在寅大統領やインドネシアのジョコ大統領があります。ただし文在寅大統領の場合は無茶苦茶強力な官殺があり、官殺のパワーで勝った様な印象で、就任後に官殺の忌象が表れている様にも思えますが、それはともかく日干乙はしぶといことの例です。この事例を知らなければ素直に吉村さんの勝ちと予想するのですが。

 

大阪市長選といい大阪府知事選といい、占術上は悩ましい組み合わせ同士の対決になったのが運命的なものなのか、それとも選挙参謀陰陽師だか占い師だかがいるのかは知りませんが、どちらも波乱含みの選挙になりそうです。