占いを賢く利用するには

霊視霊感について①

まず最初に私の立ち位置を記します。

① 霊視霊感は本当に存在するのか?

→ Yes

② 霊視霊感と占術は関係あるのか?

→ No

③ 霊視霊感で問題解決するのか?

→ No

④ 霊能力で復縁や略奪愛etc.は可能か?

→ No

⑤ 悪霊やら何やらは存在するのか?

→ Yes

以上を前提にして話を進めます。

 

まず①ですが、これは確かに存在します。ハッキリ言ってしまうと今このブログを読んで下さっている方にも大なり小なりあります。ハッキリと何かの結論を見せてくれる場合もあれば、なぞなぞみたいな何らかのヒントをポツリポツリと見せてくれる場合もありますし、突然メッセージが頭の中にスコーンと入ってくる場合もあります。究極は幽体離脱して見知らぬ世界に自分がいたり、近未来の出来事を見せられたりするものです。ちなみに幽体離脱は殆どの人がそれと知らずに経験してます。

厄介なのは、これらは自分の意思で自在にコントロールしづらいこと。かなり霊能力が高い人であれば、相談者本人やその写真を見れば色々な情報を得られるケースもあります。

 

次に②ですが、最近は霊術などという分類もあるみたいですが、私は明らかに別物だと思います。占術は人間が長年にわたり研究した学問的な成果が反映されています。言わば人間が人間の知恵の範囲であみ出した吉凶を予測する手法であり、霊視霊感みたいな唐突さや一応の合理的説明すら不可能である面は占術には存在しないからです。偶然性から占う卜術でさえも一定のセオリーは存在しています。

 

③は重要です。勘違いしている人がいますが、霊視で言えるのは吉か凶か、YesかNoかです。とどのつまりそれだけです。この点においては霊視は占術と変わりません。

 

④は本当に注意が必要です。人間というのは弱い生き物で、どうにもならない苦しい状況に陥ると、①の能力の一端を見せられると何かしら助けを求めたくなります。しかし分かるのは③の通りのことだけです。好きになった人が妻子持ちで、辛くて苦しくて仕方ない。何とかならないか…という問題は霊視霊感では絶対に解決しないと断言します。再掲になりますが、人間が頭の中で考えていることに関して、頭の中に入っていってそれを変えるというのは神様でも不可能です。そこを勘違いしている人がいるのをいいことに、いわゆる拝み屋商売が後を絶たないのです。

時折復縁や略奪愛に成功したという実績を見聞きしますが、それは生まれつき強い縁で繋がっている相手だと①の能力で気付いたか、或いは占術でご縁がある時期に差し掛かっているのに加えて、相性や流運の巡りの点で双方に共通点が多いことに気付き、大丈夫だよと言ったのが当たったかのどちらかです。呪文だの波動だので何とかなる性質のものではありません。

人の意識を波動で変えられるなら、世の中苦労しません。それが出来るなら、無理筋だからやめときなって相談をしてくるお客さんの意識を操作して変えさせる方がよほど世の為人の為というものです。しかし、それをやって災いを回避してあげたという話は聞いたことがありません。何故でしょうか?

答えは簡単。そんなことは最初から出来やしないし、金にもならないからです。

 

⑤はある意味霊能力の本線で、元々は占術とは住み分けが出来ていました。霊との交信やお化け退治に悪魔祓いがこのジャンルで、近未来の予測や物事の吉凶をみる占術の世界とは別物です。霊が持つ先を見る能力をお借りして、予知に使うとなると占術と競合することになる訳です。そうした霊の最高位にいらっしゃるのが、人間が神様と呼ぶ存在だと考えれば分かりやすいかもしれません。①の能力を持つ人間が、霊の世界で見聞きしたことを神話の様に伝えていることがどうやらあるみたいです。例えば天の岩戸に天照大御神が隠れた話ですとか。一方で人間が自分達の都合で勝手にそんな話にしてしまったこともあるのだそうな。

この領域には怪しげなものも存在します。ついでに書いておきますが、狐が憑いてるなんて話は間違いか確信犯的な嘘ですからね。霊格の違いから、動物霊は人間に取り憑くことは出来ません。このことは知っておかれると良いでしょう。成仏し損なって悪霊化した人間の霊が、動物霊を使役しているケースがあるだけです。動物霊のお祓いにン十万円なんて話は、まぁ、拝み屋商売なのでご用心下さい。

 

では続きはまた次回に。