27年ぶりのレアケース
たまには中国式四柱推命の話をしてみましょう。
今日中国式四柱推命を学ぶ私の生徒さんのお一人から
今年は同じ干支が並ぶ日がある!
というお知らせを頂いて気づいたのですが、2022.2.18 AM3:00〜4:59の間に生まれた赤ちゃんの命式は、
時 日 月 年
壬 壬 壬 壬
寅 寅 寅 寅
という命式になるんですよ、ハイ。過去に遡って探してみたら、1994.10.15の19:00〜20:59の間に生まれた子供は
時 日 月 年
甲 甲 甲 甲
戌 戌 戌 戌 ※月支は金旺
というのがありました。なので実に27年ぶりのパターンです。ちなみにその前は1989.5.9 AM9:00〜10:59の間の
時 日 月 年
己 己 己 己
巳 巳 巳 巳
のパターンでした。さらにその前となると、1983.12.1 21:00〜22:59の間で
時 日 月 年
癸 癸 癸 癸
亥 亥 亥 亥
このパターンでした。
干支の組み合わせは60通りあるのですが、これが年、月、日、時で全部揃うのには条件があり、10通りしか無さそうですね。まず年の干支ですが、昨年の干支の辛丑ですが、今年の2/3までは有効です。で、今月は辛丑の月です。しかし辛丑の日が回ってこないので成立しないことに加えて、日干が辛の人は丑の刻、すなわちAM1:00〜2:59の時柱は己丑になってしまいます。したがって四柱全てが辛丑で揃う可能性は最初からゼロなのです。
こうやって絞り込んでいくと、どうやら
甲戌 乙酉 丙申 丁未 戊午
己巳 庚辰 辛卯 壬寅 癸亥
この10通りに絞られそうです。
直近の辛卯や丙申、乙酉に庚辰の年は日の巡りが合わず、前回の甲戌から今回の壬寅まで空白が生じていました。
さて、4通りの事例を挙げましたが、それぞれ読み方は異なります。
① 上から下にエネルギーが流れる壬寅
② 上が下を攻撃する甲戌
③ 下から上にエネルギーが流れる己巳
④ 地球の陸地が全て水没した様な癸亥
今年は①の壬寅です。簡単に言うと寅と獅子と豹のハイブリッドみたいな猛獣が大暴れの命式です。とてつもないパワー(能力)を何かに特化して発揮する様な人生を歩むのが良さそうに思えるのですが、子供のうちは相当個性的な子になりそうです。もしかしたら将来何か時代のエポックメーカーみたいな存在になりそうな気配と同時に、一歩間違えるととんでもないことになりそうな、落語の人情噺の白い蝶と黒い蝶の話みたいな含みを感じる命式です。親御さんは猛獣使いの苦労をするか、じゃなきゃ逆に手間要らず、放っておいてもメキメキと頭角をあらわすかのどちらかでしょうね。
そんな訳で、中国式四柱推命をやる者としては、上記の②③④の人、つまり甲戌か己巳か癸亥の人からリアルで人生トークをお聞きしたいものだと思っております。
先日ネタに使った焼肉食べ放題1回で如何でしょうか?いやホント、是非お聞かせ頂きたいです。
違和感ありまくり②
さて、昨日記した神社仏閣に関する奇妙な話を最近ちょくちょく見聞きする話題の続きにまいります。
②凶が出たからっておみくじを引き直すなど言語道断である!
今日はこれについてです。
何故ダメなのかという論拠は、神仏に対して失礼だからということの様ですが、ちょっとどころかかなり違和感があります。だってね、
受験生:第一志望に合格します様に…えいっ!ギャー、凶が出たぁ。えーい、縁起でもない、引き直しだ!
神様:むむっ、あやつは私の言葉が聞けぬと申すか。おのれ生意気な!ねぇ、仏さん。
仏様:あの者ならさっき●●寺でもみくじを引いておったよ。まあ、神籤って書くくらいだから、神さんの守備範囲なのでしょうが、それにしても単なる景気づけ程度に考えておるとは怪しからんですな。ん?あの子供たちは?
兄:おじいちゃんの病気が早く良くなります様に。おみくじ引いてみよう。えぇっ、大凶だ…どうしよう…
妹:お兄ちゃん、私も引いてみるよ。お願いしますっ!やったー、大吉だぁ!見て見て、ほらぁ。
神様:まったくどいつもこいつも我らの伝えし言葉を何と心得るか!不届至極なるぞ。ふん、誰が力なぞ貸すものか。
仏様:ん?あの子供たちの親が来たな。何だって、今そこのお寺でご祈祷してもらっただと?だから大丈夫だから大吉を信用しようとな?お寺のご祈祷が効いて神社で大吉が出たとでも言いたいのか?バカげた話よ。頼みなど聞くものか。
要はこういうことを言ってる訳でしょ?んなアホな、です。そんな度量の神仏がいるもんかい、と言いたくなります。本物であれば、
神様:けなげなことよ…
仏様:うむ…何とかなりそうかな?
神様:我が眷属に調べさせましょう。
仏様:私は薬師如来に聞くとしますか。
こうでなきゃ意味ねーだろ、おいっ!と思う私が変なんですか?もうね、こういう欺瞞に満ちた話の裏に、結局怪しげな気配が漂うから半身に構えたくなるんです。
例によって高い霊性を持ち、真の高次元の存在と繋がっている凄い先生の懐を肥やす話が潜んでやしませんか?さもなくば新手のブームを作り出して一儲け企む、メディアの戦術か。
そういう凄い先生が世の中にはいる、と思わせて、ジプシーを増やすことにつながるのであればそれこそ言語道断ですし、さもなくば神道や仏教を利用しての何かを企んでいるなら、我々一般人はそういうのにうっかり乗せられない様にしないと危なくてしょーがないです。
少し昨日の話に戻りますが、私だって神社でお願い事して聞いてもらえたこともありますし、聞いてもらえなかったこともありますよ。どう理解すりゃいいんでしょうね?
神様はその様な(レベルの低い)ことには加担しないから、お前が叶ったと思っていることは神様や神社とは関係ない。
とでも仰るんでしょうか?見上げたもんだよ屋根屋のふんどしとはこのことです。なら一体何をもって本物だの何だのとのたまうのでしょう?神社でお願い事をしてはならんとか、おみくじを何回も引き直すなとか、誰が言った話なのでしょうか?
その様な(レベルの低い)ことに加担、関与しないのであれば、神様にしてみりゃ知ったこっちゃない話だし、おみくじのご神託だって無関係だし、人間が何をしてようが失礼という概念は当てはまりませんよね?完全に埒外のはずなんですが、どうなってるんでしょう?
あまり意味不明なことを言って、仮面の忍者赤影に出てくる甲賀幻妖斎じゃあるまいし、神様の名を騙って民心を惑わすようなことはしないで欲しいですよね。
違和感ありまくり①
正月も終わり、平常運転に戻りつつある方々も多いと思いますが、皆様どんなお正月を過ごされましたでしょうか。
お正月といえば初詣ですね。多くの方々がごく当たり前の様に神社仏閣にお参りする訳ですが、どうも最近奇妙な話が横行している様に思います。先日のブログ記事でも書きましたが、
①神社はお願い事をする場所ではない!
②凶が出たからっておみくじを引き直すなど言語道断である!
てな話のことです。
これ、私なりに感じているのは、複数のビジネス(あまり真っ当とは思えない)の意図や下心が絡んでいるんじゃないの?ということです。①②以外にもやたら増えた様な気がしてなりません。
まず①ですが、この話に付随してどうも「危ない」人達のビジネス臭がするんですよね。もれなくついてくる、とは言いませんが、自称神様と繋がっている人が結構言ってないか、コレ?という気がしなくもないからです。
人間苦しい悩みを抱えると、何かにすがりたくなるものです。そんな状況から救い出してもらいたいと願うのは当たり前なんですが、神社仏閣にお願いしに行こうかな、なんてのは多くの人が考えることです。私はそれは構わないと思いますし、別に誰かが迷惑したり何か別の問題が発生する訳でもないのに、それがダメだと言うからには何か別の狙いがあるんじゃないの?と思いたくなります。
「そんな個人的な願い事を神社でするもんじゃない。そんな考えだからダメなんだ。我欲ではなく世の為人の為に願うところに道が開けるのだ。その真の道を本物の高次元の存在たる神様から委託を受けた俺様が示してやるから、●万円で俺様が真の神の言葉を授けてやろう。」
要約したらそんな主張の気配がぷんぷんするのは気のせいでしょうか?●万円とかストレートでなくとも、言葉巧みに自身の収入につながることに誘導してませんかね?確信犯的にペテンを働いているのか、頭のネジが数本ぶっ飛んで至って大真面目に言ってるのかは分かりませんが、どちらであっても論理が破綻してるんですよね。
人間が作った仕組みで動いている人間の世の中のあり様や現実を、神様が「勝手に」操作して変えることは無く、したがって先のことは実際に行動する人間の振る舞いで変わる訳です。それをさも全てお見通しである崇高な存在と繋がる私が真の導きを教えようって、それは各人が持つ可能性を神様が変えてしまうことを意味するんですがね?いや、そもそもそれを変えてしまうのなら、最初から苦境に陥る前に救ってやれよって話で、人間が作った仕組みの中で生じる苦しみが生じない様にするのが先じゃないかい?と思う訳です。全てお見通しであるならそうじゃなきゃおかしいでしょう。ちなみに正当な努力に力を貸して下さることはあるよな、というのは私の個人的経験則ではある様に感じます。
「バカかお前は。だからこそ個人のお願いなど神社でしてはならんのだ!」
と仰るなら、語るに落ちるとはこのことです。そんな日曜日の午前中のテレビ番組に出てくる評論家の政治談義みたいな、崇高にして先をお見通しだけど何もしてくれない神様なんて、いないのと同じでしょ?そんなものと繋がってると吹聴する人達は何の為にアピールしてるの?私利私欲の為以外に何かあるの?じゃなきゃ単にイカレてるか。
…と言いたくなります。お腹が空いて死にそうな人に必要なのは、まず今の食べ物と飲み物です。その時に崇高な存在の真の神様と繋がっている凄い人の訓話って、何か役に立ちますか?つまりそういう話はどこかでまだ余裕がある人から搾取する為の便法でしょう。
今の食べ物を得て一息ついたら、次は継続して得られる方法を探す訳です。
恋人の心変わりに苦しんでいる人には、今の苦悩のループを断ち切ることが必要なのであって、その為に神社にお願いしに行くならそれも一時のカンフル剤としては有効ですよ。叶うかもしれないし、叶わないかもしれません。しかしそういう過程を経て、自分は目一杯やった、でも最初からご縁の無い人だったんだな、と心落ち着くまでのつなぎになったのなら、お参りに行った価値はある訳です。自分で真理に辿り着く為の力を貸して下さった訳ですよ。高次元な素晴らしい能力を持つ人の抽象的観念論に高い金を払う必要なんかありません。神社でもお寺でも何回でもお参りにいけばいいですし、はるかに安く済むはずです。
高次元な素晴らしい能力を持つ人が次に言い出すのはお金の話です。金額の妥当性は利用者が判断すればいいでしょうが、少なくとも安易な未来予知をして、それがさも神様の予言みたいに思わせてしまうのは、私は罪な話だと思いますし、そういうのが霊視霊感だと思わせて、1人外れたら次の先生、みたいな無限のループを作り出している現状は、それこそ神様にしてみりゃ、全く人間というのは…と思いながらも手出ししないで見ている部分じゃないかと思います。
という訳で②は次回ということで。
で、ふざけたことを書きやがる、という人は、既に出した問題に答えてから文句言って下さいね。
私の明日の夕食を当てて下さい。
話はそれからです。
今年の運勢は?というお話
皆様、新年明けましておめでとうございます。更新頻度がイマイチのブログですが、今年もよろしくお付き合いの程お願い申し上げます。
さて、年末年始にかけてよく見かける話題に「今年の運勢」というのがあります。この話題でよく使われるのが、九星気学ですね。その理由は、
・2022年の年盤があり、それがまず概論の部分を示しているから。
です。ちなみに今年なら五黄が中宮に入っている様ですから、五黄殺と暗剣殺が無く、南西だけが全員に当てはまる凶方位です。後は自分自身が一白水星なら北が本命殺、南が本命的殺で今年の凶方位という見方をしますが、五黄殺と暗剣殺が無い分吉方位の選択肢が増えるという訳です。
とまあ、こういう基本の年盤が毎年ある訳ですよ。この考え方に準拠する占術ですと、大まかな年の傾向がそう多くないバリエーションで展開できます。だから今年の運勢は?と雑誌やネット記事にしやすい訳です。
一方で四柱推命で「今年の運勢は?」という記事は、占術としての知名度の割には見かけません。それは何故でしょう?
今年の干支は壬寅です。これが適用されるのは、今年なら2/4からです。まずここからして「今年」のスタートが違います。そして今年の全員に当てはまる凶要素というのも壬寅だけから見ることは出来ません。強いて言えば丙午の年に生まれた女の子は夫を…てな噂話レベルの伝承ならありますが、それは四柱推命とは関係ありません。
さらに四柱推命には大運という発想があります。これがまず人によってバラバラで、中国式四柱推命なら年運よりも大運を先に見ます。つまり年単位の吉凶以前の条件設定が人によってまちまちです。
したがって「今年の運勢は?」という話になると、個々人毎に見なくてはならないので、記事には現実として出来ないのです。しかしその分オリジナル鑑定が出来ますから、今年の運勢をお金を払ってみてもらおうとするなら、どこかしら頷けるものが得られると思います。
個別のデータからみる今年の運勢に、全員に共通の今年の要因を加味する占術もあります。数理関連の占術がその考え方です。特徴としては九星気学同様に、今年の年盤みたいなのがある点です。
さて、どの占術がいいかは個性や特徴の問題ですから一概には言えません。
雑誌やネット記事の話題に出来て儲かるから九星気学は使える、四柱推命は使えないという見方も出来るでしょうし、個人の占いファンの方ならば、自分オリジナルの鑑定をしてもらえる四柱推命の方が満足度が高いとも言えるでしょうし、全員に当てはまる基本を示しながらも個別要因をみる数理関連の占術が合理的な感じがするとも言えるでしょう。
まあ、このあたりはお客さんのお好みの問題ですから、蕎麦かうどんかラーメンか、みたいな話でいいのではないでしょうか。
という訳で私が複合的に見た今年の運勢ですが、経済的な回復にはまだ障害がありそうですが、地に足をつけて基盤や物事の根っこ作りに徹することで、まだ続く嵐に耐えられて、いずれ嵐が止む時に飛躍が出来るだろう、と見ます。発展は先にあるが、今はまだ未知数…というのが全体の概況で、次に個別にみる必要があります。
という訳で、ご自身の今年の運勢を知りたいという方は、宜しければメッセージを頂ければと思います。
電話占いに向かないケース
振り返ってみると今年はホント更新をサボっていたんだな、と反省したところで、12/30になって記事をUPしてみることにします。
先日知人と食べ放題の焼肉に行ったのですが、ドリンクバーは無料で3300円でした。まあだいたいどこでも似たような値段…3000円弱〜4000円弱…ではないでしょうか。味や肉の質もそう大差ないはずです。個人的な経験では、生涯今まで不味い焼肉食べ放題というのは1回だけしか遭遇したことがなく、そうハズレの無いものという認識です。
さて、この値段とタイトルを見て勘のいい人はもうお気づきだと思います。
電話占いを1回利用した時の平均的な利用料はこんなもんじゃないですか?利用時間は平均すると10分から15分程度で、場合によっては8分程度でそれくらいの課金になることもあるはずです。
この記事をお読みの方の中には、占いを勉強中もしくはある程度のレベルまで勉強した人もいらっしゃるかと思いますが、そういう方なら分かるはず。
10分で見れることなど知れている
ということが。
まず、利用者の方はその占い師と個人的に親しくて、自分のことをよく知っている占い師ですか?ご相談内容は以前から継続性のあることですか?初めてではないですか?ご自身の中ではかなり深刻で重たい相談内容ではありませんか?
いきなり初めての人から電話でご相談内容の核の部分だけ聞かされて、10分でズバッと正解が出せる人間なんていませんよ。
「そんなことはない、それはお前がその程度の人間で、高い真の霊能力とは無縁の、そこらへんの星占いレベルだからだろう。」
…と思った人は、どうぞ「高い真の霊能力を持つ人」を探してあちこち電話して下さい。それは個々の自由ですから。しかし、うーむ、確かに誰に何度聞いても結局曖昧だったり当たらなかったりするポイントは同じだし、毎月結構費やしてるのよね、と思った人は、今から踏み止まって下さい。何故なら、
・ご自身が電話占いに合う性格ではない
・ご相談内容が電話占い向きではない
からです。
個人的に親しい占い師や霊感体質の人となら、1時間喋ってもそんな目をむく様な金額は言われないはずです。お住まいの場所の問題などで、どうしても電話利用が主体にならざるを得ないケースはありますが、ならばなおのこと親しくなれる占い師を作って下さい。毎度毎度違う占い師や霊視を謳い文句にする人に入っていたら、支払い額は相当なものになってしまうはずです。最初の焼肉食べ放題になぞらえたら、12分で3300円の鑑定者5人、つまりトータル1時間話したら合計16,500円也毎度ありぃ〜の世界な訳です。月に焼肉食べ放題に5回も行きますか?殆どの人はNOのはずです。
深刻度の高いご相談内容になればなるほど、鑑定者は考えます。当然時間がかかるので電話占いのシステムではどんどん課金されていきます。利用者としては気が気ではありません。そんなのは鑑定者も分かっていますが、ここで良心的な鑑定者とそうじゃない鑑定者が分かれます。たいていはお客さんのことを考えて、スピーディーに答えることを考えますが、そうはいかないケースの方が多いです。するとどうしても言葉を選びながら話さざるを得なくなります。利用者としては、
「話を引き延ばされた、無駄話だ。」
と言いたくなる部分ですが、要は最初から1分いくらの電話占いに向かない相談をしているのです。むしろ漠然とした期待を抱かせてくれる鑑定者の方がしたたかだとも言えます。1回あたり7〜8分で終わらせて、気分が楽になる話の終わり方をすることで、月に3〜4回リピートしてもらえたらそれでトータル時間を稼ぐことが出来ます。考えながら話す鑑定者はその点基本1回で終わらせることを意識してますから、良心的な訳です。
これが「視えた」と称する霊視屋商売になると、利用者は電話口の向こうの大先生はスラスラと先のことがYouTubeの動画でも見てるみたいに分かるとか、ナントカの神様だの龍だか守護天使だかが降りてきて答えを次々に教えてくれるものと勘違いしているケースが多いですが、
一切ありません
と申し上げておきます。実際に何らかのメッセージがもらえる人でも、10分やそこらの間に相談内容を聞きながらズバズバ先のことが入ってくる訳がありませんからね。しかもそのメッセージが合ってるかどうかの精度だって、正直言ってそう高くありません。
「何だよ、神様と通信してるんじゃないのかよ?そんなのそこら辺の低級霊じゃねーのか、おい?」
と思った人も、どうぞ納得いくまで本物探しをして下さい。止めはしません。ただし答えはハナから分かり切ったことな訳ですが。
話が少々脱線しましたが、10分か15分でパパっと占えることもあります。そういうのは家から出ないで済む電話占いのメリットは大です。時間と交通費と労力考えたら妥当でしょう。
しかしご自身の中では深刻で頭がおかしくなりそうな程悩んでいるご相談内容のことは、電話占いに向いていません。また、電話占いはゲーム感覚、宝くじでも買う様な感覚で、当たればラッキーくらいの心づもりは出来ている、と言い切れる人は電話占い向きでしょう。しかしそうではない人、当たるのは当然で外れるのは腕が悪いか霊能力が低いからだという考え方で、鑑定結果が気に入らなければ噛み付きたくなる人も電話占いには不向きです。何故なら上で述べた通り、鑑定者も良心的であればあるほど、くどい話は省いて時短鑑定をしているからです。背景や何故そういう結果になったかを順を追って説明していたら、10分程度で済むはずがありません。それは霊視でも良心的な鑑定者なら同じことです。したがって重たい内容の相談事や、利用者の気質や性格次第では、ほどほどに安心させて気分良く電話を切って頂ける様な話に終始する鑑定者がいても不思議ないのです。それが焼肉食べ放題1回分ですよ。よくお考え下さいね。
なので電話占いを利用するコツとしては
・軽いノリで、愚痴聞いてもらうくらいの感覚でいること。
・30分●●円という具合の、時間と金額固定のを選ぶ方が、しっかりみてもらえる。
この2点のどちらかです。
私が昔から知る人で、霊視一本でやっている人がいます。世の中に今の様な電話占いが存在しなかった頃から、電話鑑定をやっていました。料金は対面と共通で、30分刻みでいくらというものです。金額を記すと読む人によっては誰か分かってしまうので伏せますが、今の電話占いの相場よりはるかに安く、今でも昔からの値段据え置きです。この人の鑑定の当たり外れについては言及しません。しかし私が肌感覚で思う「妥当な料金」だと思います。勘の鋭い人なら、焼肉食べ放題の値段のことを思い出すでしょう。そう、大体の占いの金額の目安にして下さい。あくまでも利用者目線で言ってますので、そこは鑑定者の思惑とはズレることもあるでしょうが、それにしても1時間換算で1万円を超える様なのは高いと私は思います。一方で電話占いが高いのは、経営する会社の利益をみているからです。広告宣伝費もかけていますし、占い師以外のスタッフや社員もいます。システムの設備投資や維持費も必要です。貸倒損失のリスクも込みです。高くなって当然なのです。一方で利用者は大龍王様だか大権現様だかと繋がってると称する怪しげな個人商売の「先生」に頼む際の不安感は無くなるメリットはあります。この点は電話占い会社の名誉の為に記しておきます。
詐欺ではないにせよ
詐欺という言葉の法的な意味については、詳しい人にお任せします。
本日は「誤解や間違った期待を抱かせるのは、やっぱりダメだと思うよ。」というお話をさせて頂きます。
霊視霊感の類いに「お悩み解決」的な売り文句を匂わせるケースがあります。
果たしてこれ、どうなんでしょうか?
神性みたいなのを匂わせて、不思議な力で悩みを解決してくれる人、みたいな誤解を誘発してないでしょうか?
そういう誤解をした人は、苦しい悩みを抱えると、色々なものにすがろうとした結果、
・噂のA先生はダメだった
・ネットの口コミで見たB先生もダメ
きっとどこかに本物がいるに違いないと次々と渡り歩くことになります。そういう人の心境は察するに余りあるものがありますし、一歩間違えたら過激な行動に出かねません。
だからこそサービス提供側は、占いにせよ霊感にせよ、特別な何かを期待させてはいけないのです。過激な判断をしてしまわない様に、自分がワンクッション役になれるかどうか、と常日頃から考えておく必要があります。もちろん魔法使いじゃありませんから、何でもクッションになれるはずもありませんが、クッションというのは問題解決をしてくれる正義の味方ではありません。
まず、基本的な原理原則は、
人間の世の中は人間が作った仕組みやルール、思考回路などで動いている。
というところに立ち返ってみて下さい。
友達や家族、その他知人、行政機関やそれに準ずる様な組織などに相談してみて、何ともそれはしようが無いことであれば、不思議な力でお悩み解決してくれそうな人に解決することは出来ないと思っておくことです。
その腹を括った上で利用してみて下さい。マトモな鑑定者なら、そんなウルトラCみたいなことが起きると期待させることは絶対言いません。
何故こんなネタを取り上げたかと言いますと、お正月は初詣、時期的には受験の合格祈願のシーズンを迎えるからです。
大勢の人たちが神社やお寺にお参りする時期です。様々なお願い事があることでしょう。そんな場合でもやはり人事を尽くすのは大切なことですし、人間界の仕組みに則った堅実な考えというものがあります。
神と繋がる高い霊性を持つ真の霊能者がズバリお答えします、なんて話を聞きに行って、「大丈夫、合格します。」なんて言われても無意味ですから。
本物だったらここを見るはずです。
「この人、やれば目標に到達出来る力を持っているかな?」
あると看破したら、そこからは現実的なアドバイスにプラスアルファでA神社やら●●寺にお参りに行ってみて下さい、というお話をするでしょう。ちょっとしたパワーアップの方法を教えてくれる人もいることでしょう。
これは他の願い事でも同じことです。今年は良縁に恵まれます様にと願っても、人から好かれるということが如何に難しくて貴重なことか、という感覚が抜け落ちていたり、誰か本物の霊能者なら繋いでくれるんじゃないかとか、そういう考え方では上手くいくはずがありません。商売繁盛でも健康祈願でも同じことですが、何やら最近誰が言い出したのか、神社はお願い事をするところではない、という謎の話がまことしやかに流れていますね。ハッキリ言って意味不明ですし、誰が言ったんでしょうね?受験シーズンになると大勢の人たちが合格祈願に行くので有名な湯島の天神様や北野天満宮、太宰府天満宮etc.に何か怨みでもあるんでしょうかね?訳の分からない話もあったもんです。
私見ですが神社仏閣でお願いして叶ったと思ったら、少しでも世の為人の為か、その神社やお寺に還元する心を持っていて欲しいな、とは思います。
真の霊能者然とした物言いで、本物はお見通しだの、真の力で祈願成就出来るかの様な期待を人々に抱かせるのにロクなものはありません。
原理原則は
「何事もやってみないと分かるもんか。達成出来る力はあっても、掴むのは当の本人だ。一方で最初から無理筋の話は、それなりの結果にしかならない。」
ですからね。
私の知る人で、あることがキッカケで猛勉強する様になり、かつての自分なら願書出す気にもなれなかった大学に合格した人がいます。おそらく皆様の周りにも似たような人はいるはずです。こうしたケースは自分にその力があったことに、後で気づくパターンです。
誰でも彼でも東大や京大に受かるとか、そんなトンデモ話をするつもりは毛頭ありませんが、頑張れば手が届く範囲のことは変えられます。
不倫相手が離婚して自分の元へ来ます様に、てな願い事が何とかなるかの様なことを安易に言うビジネス霊能者は、もうそんなスタイルは通じなくなる日が来ると信じたいです。ハナから厳しい話に期待を持たせて、後はどうなろうが知らん顔というのは、詐欺ではないにせよ罪作りな話だと思います。
逆に利用者も気に入らない鑑定結果に噛みつくのは、結局ブーメランとなって返ってきます。見立てた結果を正直に言う鑑定者がいなくなりますし、そもそも占いや霊視の当てもの未来予知などそうは当たらないと思っておくことです。その時に短気起こさないで済んだのなら上出来でしょう。
Aさんと一緒になれなかったら死んだ方がマシだぁ!とその時は思い詰めて、占い師なり霊視の先生なりに「大丈夫」と言われてその場は安堵し、時間が経過するうちにどうも何か違うな、Aさんは自分にとって本当に不可欠な人か?と考えが変わり始めたら、結局ダメだったとしても「まぁいいや。」と思えることでしょう。大丈夫と言った占い師や霊視の先生は、自分がその冷静さを取り戻す為の時間稼ぎをする役割を(本人達は分かってはいないけど)果たしてくれたんだな、と考えればいいのですが、それは皆さんが自分の心の中で整理すべきことです。
私はそんなのは人には勧めたくありません。「全てお見通しの高いレベルの本物」やら「願いが叶う秘術」なんて、お菓子の家やら幸福の青い鳥と同じだとつくづく思います。前回の「私の明日の夕食」を思い出してみて下さい。人間の世の中の道理理屈で答えられない様な主張や御説、鑑定はまがいもの、と言って悪ければ空論でしょう。
占いは科学か③
サボってると半年くらいあっという間ですね。
継続は力なりと言いますが、こういうのを継続するのが苦手な傾向は、私自身の命式から読み取れます。それもわりと基礎的な部分で。
このレベルの話題を提供するのは実は簡単で、例えば昔々の大昔に一世を風靡した血液型人間学というのがありますが、あのくらいの内容です。
私個人は血液型人間学は一応学問の体を成していると思います。ただ、類型が4種類しか無いことから、世間的には飽きられた感なきにしもあらずですが、後のスピリチュアルブーム(メディアが仕込んだ)の先鞭としての役割は果たした様に思います。
で、こういうのがメディアに乗っかってウケた大きな理由が、
当たってる、当たってるー!
という部分です。楽しいんですよ。そうするともっと自分というものを知りたくなります。そうするとメディアの次の戦略は、
怖いほど当たるナントカ
を登場させることです。こういうのが命占の学問としての面をスポイルしてしまったことは、誠に残念なことでした。
天中殺という比較的知られていると思われる言葉などその代表格で、このブログ記事の出だしで述べた「このレベルの簡単な話題」を提供し、凄ーい、当たってるぅ!と視聴者や読者が身を乗り出す状況を作っておき、そこにすかさず
あなたは来年天中殺だ!
って脅かす訳ですよ。
つまり、学問としての体系があり、かつ現在進行形で発展、改善、変化し続ける命占の入門編だけを切り取り、前回のブログ記事の上杉謙信女性説みたいな面白い世間話にする味付けをして提供し、すかさず次のネタを仕込む訳です。
中にはそういう手法を鼻で笑って、反論と称する理屈を組み立てるのが好きな人たちがいます。たいていのケースで話題の中心になるのが、
当たり外れの評価
です。何故そうなるか?最初に当たってる当たってるー!で人々の興味をひいているからです。実はコレが大きな間違いのモトなのです。
学問としての志向する部分を取り上げず、単なる当たり外れに終始する様な方向性にしてしまった為に、後の霊視ブームみたいなことに繋がっていったのです。
当たり外れだけの評価で命占を統計学だの何だのと批判し、世間話レベルの評価軸に乗せてしまうのは大きな誤りです。俗に言う占い依存の人を作り出してしまった背景のひとつにこのあたりの事情があります。
違うんですよ、だいたい的中率ってどんなデータを用いて、どんな数式で出すんですか?
俺様の占いは的中率90%超えだぜ、どうだ参ったか文句あったらかかってこい!
みたいなバカ…敢えて言わせてもらいますが…な占い屋、霊視屋商売の売り文句が横行する様になってしまいました。私に言わせれば、
90%超え?ウソつけ!
です。
このブログ記事を読んで、
この野郎、生意気なことを書きやがる。ならば俺様の霊視を受けてみろ!
という凄い先生がいたら、私が明日食べる夕食が何か当ててみて下さい。
バカ野郎、そんなもん俺が言った途端に変えたらおしまいじゃねーか‼️
という言葉が聞こえてきそうです。はい、その通りですね。正論です。でもね、その程度のものが当たらないで、何で婚期とか将来の夫/妻の姿とか、職業とか取り組むことの成否が分かるんでしょうか?
当たってるー!という楽しさを味あわせておいて、そういう人たちが知りたくて金を払う未来の話になると当たらないのは何故でしょう?
その仕組みは、
霊視の先生:もしかして左肩や腕に痛みや違和感はありませんか?
お客さん:あ、はい!え?分かるんですか?
霊視の先生:はい、あなたは前世で薙刀を使う人で、合戦にも女性ながら参加してます。その時に敵に左肩を斬りつけられて大怪我してます。それが現世に引きずってます。
お客さん:えー、そーなんですか⁉️(と感嘆)
占い師:健康面で骨や関節、特に首から上あたりか、さもなくば左半身か…に弱点がありますね。
お客さん:あ、そうです。左肩や腕が痛くて…
占い師:あの、そこは弱点ですから、安易に後回しにしないで、専門の医師に診てもらうなどして、日頃からケアして下さいね。
お客さん:はい、そうします!(と納得)
要するに、当たるというのはここまでなんです。弱点ですから今は痛くない人でも、そんな話忘れた頃に痛くなる可能性は十分あります。そうすっと、あの時の霊視/占いは当たった!と思い出しますよね。それを味あわせておいて、
来年は天中殺だー、今の仕事をしていると健康を害しますよ!
ご先祖様の因縁ガー、だから縁談が上手くいかないんだ!
狐が憑いてるぞウォー、だから人生不運続きなんですよっ!
…って、そりゃないだろうって話です。
つまり、当たるってことの中身を基準が主観的かつ曖昧なのをいいことに、未来予知が出来ると思い込ませるのが、占いを当てもの世間話レベルにしてしまったことの大きな罪なのです。そして長い年月をかけて検証を繰り返してきた占いを小馬鹿にして、霊能者は全部お見通し、てなビジネスに繋げていったという訳です。再度言っておきますが、未来予知の精度なんて霊視だろうが占いだろうが、正直言って高くないですからね。
ちなみに当てやすいネタってのはあります。そんなのだけを取り上げて、的中率ウォー‼️って、アンタ、それインチキでしょ(笑)
後出しと批判されても別に構いませんし、別に当てたことを吹聴する意図で書いてませんから平気ですが、ここ3年間の日本シリーズの勝ち負けだけの話なんか、当てやすい部類のテーマでした。
だからって、将来の夫/妻がどんな人か?とか私に聞いてこないで下さいね。
分かりません。
と正直に明言しておきます。