占いを賢く利用するには

違和感ありまくり②

さて、昨日記した神社仏閣に関する奇妙な話を最近ちょくちょく見聞きする話題の続きにまいります。

②凶が出たからっておみくじを引き直すなど言語道断である!

今日はこれについてです。

何故ダメなのかという論拠は、神仏に対して失礼だからということの様ですが、ちょっとどころかかなり違和感があります。だってね、

受験生:第一志望に合格します様に…えいっ!ギャー、凶が出たぁ。えーい、縁起でもない、引き直しだ!

神様:むむっ、あやつは私の言葉が聞けぬと申すか。おのれ生意気な!ねぇ、仏さん。

仏様:あの者ならさっき●●寺でもみくじを引いておったよ。まあ、神籤って書くくらいだから、神さんの守備範囲なのでしょうが、それにしても単なる景気づけ程度に考えておるとは怪しからんですな。ん?あの子供たちは?

兄:おじいちゃんの病気が早く良くなります様に。おみくじ引いてみよう。えぇっ、大凶だ…どうしよう…

妹:お兄ちゃん、私も引いてみるよ。お願いしますっ!やったー、大吉だぁ!見て見て、ほらぁ。

神様:まったくどいつもこいつも我らの伝えし言葉を何と心得るか!不届至極なるぞ。ふん、誰が力なぞ貸すものか。

仏様:ん?あの子供たちの親が来たな。何だって、今そこのお寺でご祈祷してもらっただと?だから大丈夫だから大吉を信用しようとな?お寺のご祈祷が効いて神社で大吉が出たとでも言いたいのか?バカげた話よ。頼みなど聞くものか。

要はこういうことを言ってる訳でしょ?んなアホな、です。そんな度量の神仏がいるもんかい、と言いたくなります。本物であれば、

神様:けなげなことよ…

仏様:うむ…何とかなりそうかな?

神様:我が眷属に調べさせましょう。

仏様:私は薬師如来に聞くとしますか。

こうでなきゃ意味ねーだろ、おいっ!と思う私が変なんですか?もうね、こういう欺瞞に満ちた話の裏に、結局怪しげな気配が漂うから半身に構えたくなるんです。

例によって高い霊性を持ち、真の高次元の存在と繋がっている凄い先生の懐を肥やす話が潜んでやしませんか?さもなくば新手のブームを作り出して一儲け企む、メディアの戦術か。

そういう凄い先生が世の中にはいる、と思わせて、ジプシーを増やすことにつながるのであればそれこそ言語道断ですし、さもなくば神道や仏教を利用しての何かを企んでいるなら、我々一般人はそういうのにうっかり乗せられない様にしないと危なくてしょーがないです。

 

少し昨日の話に戻りますが、私だって神社でお願い事して聞いてもらえたこともありますし、聞いてもらえなかったこともありますよ。どう理解すりゃいいんでしょうね?

神様はその様な(レベルの低い)ことには加担しないから、お前が叶ったと思っていることは神様や神社とは関係ない。

とでも仰るんでしょうか?見上げたもんだよ屋根屋のふんどしとはこのことです。なら一体何をもって本物だの何だのとのたまうのでしょう?神社でお願い事をしてはならんとか、おみくじを何回も引き直すなとか、誰が言った話なのでしょうか?

その様な(レベルの低い)ことに加担、関与しないのであれば、神様にしてみりゃ知ったこっちゃない話だし、おみくじのご神託だって無関係だし、人間が何をしてようが失礼という概念は当てはまりませんよね?完全に埒外のはずなんですが、どうなってるんでしょう?

あまり意味不明なことを言って、仮面の忍者赤影に出てくる甲賀幻妖斎じゃあるまいし、神様の名を騙って民心を惑わすようなことはしないで欲しいですよね。