占いを賢く利用するには

当てものの功罪

前回の記事で、

今年の2022.2.18 AM3:00〜4:59の間に生まれた赤ちゃんの命式は、

時 日 月 年

壬 壬 壬 壬

寅 寅 寅 寅

こうなりますと記しました。これについては興味津々の人も多いことでしょうが、このレア物感が表れるのは陰陽五行をベースにした東洋系の占術だけです。

他の占術だと、しまり屋、理想主義と努力の人、行き詰まるか打開するかのタイプ…などという文言が並びます。同じタイプの人は他にたくさんいる内容で、特別感は一切ありません。

中国式四柱推命でいうなら、スピリチュアル系アンテナが立つ人、異才、奇人変人、人から先生と呼ばれたり、神社の宮司さんの様な敬われる様なポジションにつける力量を持つ、悩み事で頼られる…他にもありますが、そんな文言がより鮮明に輝くように浮かび上がります。

でね、いわゆる当てもの占いなら、どっちもそこそこ当てはまると思いますよ。命占というのはそういうものです。しかし、こうなるとどうでしょう?

【占術A】財運、資産運あり

【占術B】お金儲けが下手、投機的なことの失敗に注意

【占術C】大きな財を成すが、名声や名誉には無頓着

【占術D】発達した経済観念とお金儲けに熱心だが、入った分使うタイプ

3対1で財運、資産運のある人。ばんざーい…ではダメなんですよ。こういうのが命占を当てものと捉えると危険な点なんです。こう読む必要があるのです。

お金に関することは、時の運と自分の弱点をよく知り、結果ばかりに目がいって振り回されないこと。そうすれば十分成果を得られる潜在力のある人。

でなければ逆のパターンで、お金は出ていく方が多く、借金や金銭トラブルが多く、大きな財には全く縁が無い人、てなことも言えてしまいます。生まれた瞬間からそんなこと言われてもね、という話な訳ですが、案外こういうスタイルがまかり通っているのも事実です。

確かに占うテーマによっては「ん…これはちょっと…」というのもあります。特に相性占いにその傾向はあります。相性無きは切って捨てろ、という教訓めいた言い回しもあります。ですが、財運や仕事で成功するかしないか等のことは、現実の行動と選択、各人の考え方で大きく左右されます。つまり、当たり外れの評価は主観でしかなく、長所や運気がいい時の流れを掴めるかどうかもその人次第なのです。

 

私のところにしばしばある依頼に、

・ヨソでむちゃくちゃ言われた。

・色々見たり聞いたりしたけど、自分は良くない命運の持ち主だと分かってる。

・過去の運勢も出来事も良くなかったから、この先もそうなのか心配。

というのがあります。ホント、こうなってしまうのは8割方鑑定者側の問題だと思います。

Q:私はヨソで結婚出来ないって言われたんですが…

私:そんなことありません。おおかた●●があるからとでも言われたんじゃないですか?確かに結婚運の強弱は人によって違いますが、●●だから出来ませんなんてことはありませんし、そういう人は時の運に乗ることが大切なんです。ご自身のスタンスや行動で変わります。

もうね、依頼者に何を言ってくれるんだか、と毎回思いますよ。あーやっぱり自分はダメなんだと思わせてどうする?って話です。

一方でハナから無理筋な話は、それはそれでダメですからね。結婚みたいに7〜8割の人が一応一度はしたことある、主義主張や生き方の選択でしない人も一定割合はいるというものと、将来プロ野球のスーパースターになれますか?てな話とでは違って当たり前です。後者の様な話は、命運だけでは計れません。

私は最初から言ってますからね。当てもの未来予知なんて、そんなに当たらないって。

こういうと霊視至上主義みたいな人が出てきて、

それは占いだからだろ。しかもお前の腕が悪いからだ。真の高い霊性を持つ人なら分かるのだよ…

てなことをおっしゃいますが、笑いを取るなら職業間違えてますよ。私の夕食当ててくれの話なら聞き飽きた、と仰るのであれば、

・この先の電気自動車とレシプロエンジンのあり方、自動車業界の先行き、発電システムや給電のインフラ整備、そして石油利権との関わりについて

是非霊視なり全て先をお見通しの高い神性を持つ本物との交信で、迷える小市民の私、いや世の中の多くの人が損したり窮地に陥ったりしない様に教えて下さいな。高い能力は我欲に使うのではなく、世の為人の為に使うものだって言われませんでしたか?

言わずもがなの話ですが、こんなの占いで分かるはずがありません。つまり、当てものでも未来予知が出来るかの様な話を安易にするのは、人道から外れた行いだと思いますよ。それで生きる道を誤る人だっているんですから。電気自動車のことは当てられないが、元彼との復縁が可能かどうかは言えるとか、いい加減にして下さいね。