占いを賢く利用するには

電話占いに向かないケース

振り返ってみると今年はホント更新をサボっていたんだな、と反省したところで、12/30になって記事をUPしてみることにします。

 

先日知人と食べ放題の焼肉に行ったのですが、ドリンクバーは無料で3300円でした。まあだいたいどこでも似たような値段…3000円弱〜4000円弱…ではないでしょうか。味や肉の質もそう大差ないはずです。個人的な経験では、生涯今まで不味い焼肉食べ放題というのは1回だけしか遭遇したことがなく、そうハズレの無いものという認識です。

さて、この値段とタイトルを見て勘のいい人はもうお気づきだと思います。

電話占いを1回利用した時の平均的な利用料はこんなもんじゃないですか?利用時間は平均すると10分から15分程度で、場合によっては8分程度でそれくらいの課金になることもあるはずです。

この記事をお読みの方の中には、占いを勉強中もしくはある程度のレベルまで勉強した人もいらっしゃるかと思いますが、そういう方なら分かるはず。

10分で見れることなど知れている

ということが。

まず、利用者の方はその占い師と個人的に親しくて、自分のことをよく知っている占い師ですか?ご相談内容は以前から継続性のあることですか?初めてではないですか?ご自身の中ではかなり深刻で重たい相談内容ではありませんか?

いきなり初めての人から電話でご相談内容の核の部分だけ聞かされて、10分でズバッと正解が出せる人間なんていませんよ。

「そんなことはない、それはお前がその程度の人間で、高い真の霊能力とは無縁の、そこらへんの星占いレベルだからだろう。」

…と思った人は、どうぞ「高い真の霊能力を持つ人」を探してあちこち電話して下さい。それは個々の自由ですから。しかし、うーむ、確かに誰に何度聞いても結局曖昧だったり当たらなかったりするポイントは同じだし、毎月結構費やしてるのよね、と思った人は、今から踏み止まって下さい。何故なら、

・ご自身が電話占いに合う性格ではない

・ご相談内容が電話占い向きではない

からです。

個人的に親しい占い師や霊感体質の人となら、1時間喋ってもそんな目をむく様な金額は言われないはずです。お住まいの場所の問題などで、どうしても電話利用が主体にならざるを得ないケースはありますが、ならばなおのこと親しくなれる占い師を作って下さい。毎度毎度違う占い師や霊視を謳い文句にする人に入っていたら、支払い額は相当なものになってしまうはずです。最初の焼肉食べ放題になぞらえたら、12分で3300円の鑑定者5人、つまりトータル1時間話したら合計16,500円也毎度ありぃ〜の世界な訳です。月に焼肉食べ放題に5回も行きますか?殆どの人はNOのはずです。

 

深刻度の高いご相談内容になればなるほど、鑑定者は考えます。当然時間がかかるので電話占いのシステムではどんどん課金されていきます。利用者としては気が気ではありません。そんなのは鑑定者も分かっていますが、ここで良心的な鑑定者とそうじゃない鑑定者が分かれます。たいていはお客さんのことを考えて、スピーディーに答えることを考えますが、そうはいかないケースの方が多いです。するとどうしても言葉を選びながら話さざるを得なくなります。利用者としては、

「話を引き延ばされた、無駄話だ。」

と言いたくなる部分ですが、要は最初から1分いくらの電話占いに向かない相談をしているのです。むしろ漠然とした期待を抱かせてくれる鑑定者の方がしたたかだとも言えます。1回あたり7〜8分で終わらせて、気分が楽になる話の終わり方をすることで、月に3〜4回リピートしてもらえたらそれでトータル時間を稼ぐことが出来ます。考えながら話す鑑定者はその点基本1回で終わらせることを意識してますから、良心的な訳です。

これが「視えた」と称する霊視屋商売になると、利用者は電話口の向こうの大先生はスラスラと先のことがYouTubeの動画でも見てるみたいに分かるとか、ナントカの神様だの龍だか守護天使だかが降りてきて答えを次々に教えてくれるものと勘違いしているケースが多いですが、

一切ありません

と申し上げておきます。実際に何らかのメッセージがもらえる人でも、10分やそこらの間に相談内容を聞きながらズバズバ先のことが入ってくる訳がありませんからね。しかもそのメッセージが合ってるかどうかの精度だって、正直言ってそう高くありません。

「何だよ、神様と通信してるんじゃないのかよ?そんなのそこら辺の低級霊じゃねーのか、おい?」

と思った人も、どうぞ納得いくまで本物探しをして下さい。止めはしません。ただし答えはハナから分かり切ったことな訳ですが。

話が少々脱線しましたが、10分か15分でパパっと占えることもあります。そういうのは家から出ないで済む電話占いのメリットは大です。時間と交通費と労力考えたら妥当でしょう。

しかしご自身の中では深刻で頭がおかしくなりそうな程悩んでいるご相談内容のことは、電話占いに向いていません。また、電話占いはゲーム感覚、宝くじでも買う様な感覚で、当たればラッキーくらいの心づもりは出来ている、と言い切れる人は電話占い向きでしょう。しかしそうではない人、当たるのは当然で外れるのは腕が悪いか霊能力が低いからだという考え方で、鑑定結果が気に入らなければ噛み付きたくなる人も電話占いには不向きです。何故なら上で述べた通り、鑑定者も良心的であればあるほど、くどい話は省いて時短鑑定をしているからです。背景や何故そういう結果になったかを順を追って説明していたら、10分程度で済むはずがありません。それは霊視でも良心的な鑑定者なら同じことです。したがって重たい内容の相談事や、利用者の気質や性格次第では、ほどほどに安心させて気分良く電話を切って頂ける様な話に終始する鑑定者がいても不思議ないのです。それが焼肉食べ放題1回分ですよ。よくお考え下さいね。

 

なので電話占いを利用するコツとしては

・軽いノリで、愚痴聞いてもらうくらいの感覚でいること。

・30分●●円という具合の、時間と金額固定のを選ぶ方が、しっかりみてもらえる。

この2点のどちらかです。

 

私が昔から知る人で、霊視一本でやっている人がいます。世の中に今の様な電話占いが存在しなかった頃から、電話鑑定をやっていました。料金は対面と共通で、30分刻みでいくらというものです。金額を記すと読む人によっては誰か分かってしまうので伏せますが、今の電話占いの相場よりはるかに安く、今でも昔からの値段据え置きです。この人の鑑定の当たり外れについては言及しません。しかし私が肌感覚で思う「妥当な料金」だと思います。勘の鋭い人なら、焼肉食べ放題の値段のことを思い出すでしょう。そう、大体の占いの金額の目安にして下さい。あくまでも利用者目線で言ってますので、そこは鑑定者の思惑とはズレることもあるでしょうが、それにしても1時間換算で1万円を超える様なのは高いと私は思います。一方で電話占いが高いのは、経営する会社の利益をみているからです。広告宣伝費もかけていますし、占い師以外のスタッフや社員もいます。システムの設備投資や維持費も必要です。貸倒損失のリスクも込みです。高くなって当然なのです。一方で利用者は大龍王様だか大権現様だかと繋がってると称する怪しげな個人商売の「先生」に頼む際の不安感は無くなるメリットはあります。この点は電話占い会社の名誉の為に記しておきます。