占いを賢く利用するには

統計学じゃありません

過去に書いた記事と同じテーマを使います。

繰り返し述べないと、なかなか分かって頂けませんので。

四柱推命や西洋占星術の様な命術を統計学の一種だと思っている人が多いですが、それは誤りです。

命術は統計学ではありません。

あくまでも統計学だと言い張る人がいるのであれば、学問的に有意と認められる統計データをご提示下さい。無いでしょうけど。

統計に基づくマニュアルの通り答えればいい、とか言ってる人、是非そのマニュアルをご提示下さい。そんなもん存在しませんし。

ちなみに教科書やテキストの類いはマニュアルとは言いませんから。英和辞典をマニュアルとは言いませんよね。英和辞典をマニュアルだと言うなら、手元にあれば誰でも英語が話せたり読みこなしたり出来る様になりますか?

マニュアルというのは、特に予備知識がなくてもそれを見れば誰でも正解にたどり着ける様なものをマニュアルやら取扱説明書と言うのです。

東洋系の占術をやっていると、万年暦という本を見る必要があるケースがあります。また、日本式の四柱推命だと四柱推命総覧みたいな本があります。これらは辞典であってもマニュアルではありません。セオリーや体系が頭に入ってないと使うことすら出来ません。

 

当然ながら占術には基本の体系や知識がありますから、最初にそれを勉強します。で、実際の鑑定でそれらの基本でほぼ完結するものもあれば、各占者の経験値やセンスがモノを言うケースもあります。

言うなりゃ料理研究家が「今日はあれを作ろうかな。」と思い立ち、えーっと何が要るんだったかな、とレシピ本を見るのはマニュアルを見るとは言いません。そのレシピ本を見たら誰でもほぼ均質な料理が出来る訳じゃありません。

 

その点自分でも少し占いの基礎知識くらいは勉強してみようと考え、入門書をよく読んでいるお客さんは占いの利用の仕方がお上手です。

また、先日「何人かの占い師に同じことを聞いてみたんだけど、答えが似通っている。特に時期の問題が。」と仰るお客さんがいたので、まぁこのケースだと7割方の占い師は同じこと言うでしょうね、と答えたら、「7割どころかもっとです。何故ですか?」とさらに仰るので、理由を解説したことがありました。やはりこういうお客さんも占いの利用の仕方がお上手。

マニュアルがどうの、統計学がどうのと言っている、占い依存気味の人は是非こういうお客さんを参考にしてみて下さい。