占いを賢く利用するには

カードのお話

タロットについて書いたので、少し裾野を広げてみたいと思います。

タロットカードの定番といえばウエイト版のライダータロットです。これは実によく出来たカードで、派生的に絵の描き手が腕をふるった美しいカードもありますが、要するにベースはウエイト版です。絵柄が変わったからってカードの基本的な意味は同じです。

趣味的にタロットをやってみようという人は、文句無しにウエイト版のライダータロットを買うといいでしょう。

お客さんの立場でも、対面式の占いならウエイト版の方が親切というものです。まぁ、絵柄のイメージに一喜一憂しない心構えは必要ですが。

マルセイユ版は使う分には勝手ですが、数札は暗記力を要求される為、敢えてウエイト版を避けて数札を暗記する労力は別の占術の勉強に使う方が合理的な気がするのですが、それはまあ個人の自由。

 

禅タロットやトートタロットは別の占術だというのが私の感覚です。四柱推命と算命学と宿曜占星術をごっちゃには出来ないのと同じです。

タロットがメインの占い師の間ではトートタロットに対する敬意があるみたいですが、機会があればその辺りの理由を聞いてみたいです。

 

ラクルカードはそれこそたくさんあって、スパッと言い切ってくれるケースとああん?と言いたくなるケースが分かれます。進塁打を期待する場面に長距離打者を代打に送ってもミスマッチに終わるのと同じで、使い方にコツが要ります。複雑な解釈はあまり必要ではないカードが多く、Yes/Noの自分専用ならばタロットよりもとっつきやすいと言えます。

ちなみに密かに人気の日本の神様カードですが、これを買うなら描かれている神々様のことはある程度勉強すべきでしょう。付属の解説書はその上での話だと思います。このカードはなかなか手強い?カードで、単に⭕️❌を尋ねるケースでも、2、3歩先を教えてくれていることがままあります。したがって、

「何だよ、やっぱり所詮は…」

なんて思っていると、時間が経ってからゲゲッということがあります。そこに気づく為にはそれぞれの神々様に関する知識が要求されるという訳で、図柄からのリーディングなんて私はしたことがありません。知的好奇心を満たしたり、神社にお参りする上で有用なカードだと思います。