占いを賢く利用するには

日本式と中国式②

誤解の無い様に付記しておきますが、私は日本式四柱推命を否定している訳ではありません。

参考にすべきところは参考にしています。

一方であまりに細かく膨大な組み合わせ故に、便覧、早い話が参考書や辞書の類いが手離せません。

 

私がメインにしている中国式ですが、これも実は流儀がありまして、元々の中国の源流に忠実であることを徹底的に追求することを旨とする、日本では子平推命という派のやり方は実に細かいです。命式の完成〜解析にかかる手間は、日本式とそう変わらない様に思います。

 

そんな訳で一言で四柱推命と言っても、本ブログにたどり着いた占いファンの諸氏におかれましては、自分が鑑定してもらおうとしている占い師さんがどの流儀か?に注目しておかれることをおススメします。

 

それではどんな違いが出るのか、前回の記事で挙げた例でみてみましょう。

2018.10.19 AM4:00 生まれの男の子

時  日  月  年

丙  甲  壬  戊  ←天干

寅  申  戌  戌  ←地支

【私の中国式】

日干 甲の木の陽の人 身弱、典型的陽命

やや燥の気強く、暖の傾向。

喜神 木と水

忌神 燥土、火、金

閑神 湿土(忌神でもいいかな?)

用神 壬

※中国式は空亡はみません。

母親との親和性が強い子です。お父さんは子育てに関してはお母さんをよく立ててサポートし、手は離すけど目は離さないというスタンスでいるのが吉です。

根気の要ることは苦手で、短期集中突破が得意です。じっくり机に向かうよりも、フットワーク軽く行動するのが好きなタイプです。逆に言えば1年かけて自らの成長や進歩を振り返る様なことに取り組み、そういう習慣をつけることが大切です。

本人の意思を尊重するのが一番ですが、どちらかと言えば文系向き。吉凶で言うなら理系も良いです。

明るくて人望もある反面、自分がこうと思ったことには頑固で負けず嫌い、時として猜疑心の強さが顔を出すとっつきにくい面も持っています。

柔軟で多様なものの見方をする、清濁併せ呑むことの大切さに気づかせてあげましょう。

将来は先生、士業、政治家、営業(特にメーカーの)、音楽関係などが吉で、スポーツ選手やタレント業、例えば職人さんの様な緻密で根気の要る仕事は不向きです。

30代前半頃に少し運気が落ちる時期があるのを除き、50台後半頃迄は概ね大運に恵まれて喜神運を行きます。

ただし金銭や財産に関わるもめ事にはくれぐれも要注意です。元々浪費傾向もあります。50台後半以降〜晩年は自分を消耗する流れなので特にご用心。

生涯通じて首から上の病気や怪我、内臓特に消化器系に弱点があります。健康茶を日頃から飲むことや、自然な木々の多い所でリラックスする時を継続して持つことを心掛けて、急激な体重の増減や頭痛、あるいは暑い時期の熱中症その他の兆候には敏感に対処する様にすると良いでしょう。

 

読者の皆様におかれましては、是非ともこの男の子の親になったつもりで、公平に読み比べて下さい。

【よく見かける日本式】

個性的な発想と鋭い感性の持ち主です。しかしそれ故に批判も強く、余計な一言が多くて争いやすい面に注意が必要です。

本来は周囲との調和と協力が必要なタイプですが、それに反して一匹狼的なマイペースさがあります。

父方の先祖からの運気で出費もするが入ってくるお金にも恵まれています。浪費しない様な心掛けも大切です。

幼少期〜青年期は父母の元で平穏に過ごすでしょうが、20代後半から30代前半の頃は投機的なことで損失を出さぬ様に要注意です。

命式中に正官無く、傷官や偏印の影響が強いことから、独創的な仕事、クリエイター、学者、スポーツ選手や職人の様な技術や腕を磨く仕事が向いています。反対に公務員や大企業の一員には合いません。

親元を離れて以降はお人好しとも言える優しさの反面、極端な正義感からくる批判性、攻撃性の両面と、移り気で短気な面が長所や吉運を破壊することがあります。

転勤や転居も多い様です。

中高年以降はようやく運気安定、金銭面でも食うに困らない流れにあるものの、投機好きな面が顔を出したり、偏印(倒食)が食神を潰す忌象と申寅の冲の忌象があるので十分注意が必要です。

健康面は頭の怪我や病気、成人病に注意。

空亡は午と未です。毎年6月7月と午年と未年には新たなことや変化を伴うことはせず、手堅く守って吉です。

昼間の11時〜15時は居眠り運転や落し物などに特に用心して下さい。

 

ひとくちに四柱推命と言っても、だいぶ内容も受ける印象も違うのがお分かり頂けたでしょうか?

中国式は空亡はみないと書きましたが、ここは大事です。個人的な実感込みですが、空亡は気にすることないです。

 

続きはまた次回。